中学校の卒業式はまさかの雪模様。1週間後の小学校では暖かな晴天。しかしどちらの空模様も巣立っていった卒業生たちにとっては良い思い出になったことでしょう。
旅立っていく子供たちにそれぞれの校長先生からお祝いのメッセージが送られました。
柏市立柏第三小学校 大森 千恵子校長先生
新型コロナウイルス感染症の世界規模の流行という未曾有の出来事により,令和2年度,学校教育は2ヶ月間臨時休業となりました。6年生はその当時3年生。元気いっぱいの中学年の時期にマスク生活を余儀なくされ,制限が多い中での学校生活でした。しかし,そのような中でも,いつも前向きに学校生活を楽しもうとする姿を見て,私たち教職員も「何とかできることを子ども達のためにしよう」という強い思いになりました。最高学年となった令和5年度は,新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行したことにより,マスク姿も徐々に少なくなり,子ども達の笑顔があふれる1年でした。特に,応援団が4年ぶりに結成された運動会での6年生の活躍は,見るものを感動させる素晴らしいものでした。全力で応援する姿,迫力のありソーラン節の演技,あきらめずにゴールをめざす力強い走り。下学年の児童からも,「6年生になったら,格好いいソーラン節を踊りたい。」と憧れの存在となりました。成人年齢が18歳となり,6年後には成人となる子ども達ですが,4年間に及ぶコロナ禍を乗り越えた生きる力と仲間との絆が,この先も大きな心の支えとなることと思います。地域の皆様には,日頃より柏第三小学校の児童の安全を見守っていただき,感謝申し上げます。「これまでも,これからも地域と共に」を合い言葉に,令和6年度も地域の皆様とのつながりを大切にし,学校教育の充実に努めてまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
柏市立豊小学校 縄田 昌志 校長先生
今年の卒業生たちは,2年生の3月にコロナ感染症による臨時休校に見舞われ,その後3年以上もの長きにわたり,未知のウイルスとの戦いを強いられました。学習面においては,対話的な深い学びが叫ばれる中,友だちとの交流は制限され,生活面においても給食は黙食する等,我慢を強いられる事が多くありました。昨年5月,感染症法上の取り扱いが,5類感染症に移行され,林間学校,修学旅行等の宿泊行事も体験でき,最後の運動会においては,応援団も結成され,たくさんの思い出をつくることができました。本当に良かったと思っています。また,違う見方をすればこんな経験をしたからこそ,わかったこと,気づいたこともあったと思います。当たり前のことに感謝する気持ちや友だちとの関わりの大切さ等です。本当に大切なことを学ぶことができました。この学びを活かし,これからの複雑で変化の激しい時代に,力強く前へ進んでいってほしいと願っています。
柏市立柏第二中学校 今井 敦校長先生
地域の皆様および柏市富里地域ふるさと協議会の皆様には、日頃より二中学区の児童生徒のためにご尽力いただき、誠にありがとうございます。 今年度、柏二中は創立70周年を迎えました。卒業生は令和4年度までに2万3000名を超え、昭和・平成・令和とそれぞれの時代を経て、親子三代にわたって二中を卒業するなど歴史と伝統を今でも受け継いでいます。今回70周年の取り組みとして、航空写真やクラス写真撮影、横断幕、植樹(やまぼうし)、記念講演会、リーフレット作り、マスコット募集などを実施いたしました。 今後も在校生および卒業生は、この地域の中で育ち、成長していくと思います。卒業生には、この伝統ある二中の卒業生として誇りを持ち、この地域に感謝しつつ、様々なところで活躍してほしいと願っております。これからも地域とともに歩む柏二中を目指していきますので、引き続きご支援、ご協力をお願いいたします。
柏市立柏中原中学校 川本 徹校長先生
卒業生の皆さん,ご卒業おめでとうございます。 皆さんの中学校生活は,コロナ禍で様々な影響を受けてきました。授業,部活動,行事など いろいろな制限のある中で仲間と共に乗り越えてきました。三年生になり,ようやく大きな行事も全校生徒が一緒に開催できるようになりました。特に体育大会での競技,文化祭での合唱では,精一杯の取組みで全校をリードしました。いろいろな場面で,後輩たちに最上級生として素晴らしい勇姿を見せてくれました。 我慢することの多い三年間でしたが,これまでの皆さんの努力と中原中生としての頑張りに,心ら感謝の気持ちを贈ります。義務教育を終えこれからは分で道を切り拓いていくことになります。自分の目標に向かって努力を続け,大きく成長してもらいたいと願っています。地域での皆さんのますますのご活躍を期待しています。
卒業の歌「群青」(中原中学校卒業生)